直近の先祖
実は私の先祖ってお侍さんなんです。旧家、華族と言えば聞こえは良いのですが、そんな輝かしいものではありません。というのも、直近の侍に関して祖母から聞いたところ、とんでもない飲んだくれだったとか。しかもとんでもない遊び人で、最終的には梅毒にかかって脳みそまで菌が達して狂った結果大木に縛り付けられたまま死んだとか。どこまでが本当なのかは知らないけど、しっかりとしたDNAを感じます。
荒れ果てた実家
その先祖が住んでいたわけではない「小宅城」なるものが栃木県の益子という街にあります。この街は陶器で有名なのでぜひ皆さんもお茶碗が割れたら行ってみてくださいね。
別に城が残っているわけでもなく、案内があるわけでもなく。ただ民家の後ろの山道に入って行って、階段みたいに一応なっている竹でできた道を登って、唯一木がない場所にたどり着いたら、そこに城があったということなんだな、と。そんなくらいの実家訪問です。
なんなら辿り着いたら日本狼?ってくらい犬とは思えない謎の風貌の謎の犬らしき生物に遭遇したり。私はあれは日本狼の生き残りだったと思う。
まあそれはさておき、何もないただの山のなかにぽっかり空いた空間。
一応そこに立ってみて、何か感じるかなとか思ったけどなんだか怖くなってしまって。その怖さがなんだったのか考えたけど、何もかっこいい怖さじゃなくて。先祖が見てるとか厳かとか。そんなのじゃなくて。
明らかに民家の土地みたいなところ通り抜けて無理やり言ったもんだから、不法侵入とか言われて通報されないかとかそんな現実的なことだけ考えて、まともにエモい気持ちにもならず、というか神秘的な気持ちにさせられなかったってことは先祖から歓迎されてないんちゃうかなとか考えてた。
そもそも何をした人なのかも知らない
ちゃんと訪問する前にはこの人が何をした人なのか調べて行こう、日本史も勉強していこうって小さい頃から思ってて、やっとの小宅城跡訪問だったのに、何にもわからなかった。
宇都宮さんって人に仕えてたってことはなんとなくググってわかったけど、正直私は大名がなんたるものなのかも知らない。大名も知らなければ、城を持てる基準も知らない。高校最後の日本史のテスト18点で学年ビリだったし。本当に今までの人生社会科に興味を持ったことがない。わかりやすい愚かエピで恥ずかしい。
せっかくの小宅城跡訪問をただ消化してしまい、とてもやるせない気持ちと共に。正直調べてもよくわかんなかったんちゃうかなとか思ったり。それともなんとなく史料館とか行けばわかったんかなとかも思ったり。わからんけど、なんかすごくあっさりとしたルーツ訪問だった。
どこまでのルーツをルーツとするのかはわからないけど
私の場合はたまたま苗字が珍しいから辿りやすい方なのかもしれないけど、正直なんか、城があるから面白くてルーツを辿るって言って旅行しただけといえば嘘ではなく。
この小宅城よりも昔の小宅は何をしていたのかは何も知らない。父が大学時代の文学の権威から、苗字を言っただけで「小宅は当て字で親分という意味が込められているオヤケなんですよ」と伝えられたと言っていたので、小宅ではなく違う言葉でのオヤケを探したら私のルーツをもっと遡れるのかもしれない。
でもこんな弱小苗字のルーツを真面目に知ってる人が何かしらの文書を残しているとも限らないし、これを伝えたのは父親の大学時代の教授、つまりはもう亡くなってるであろう年代の知識。話だけで伝わる知識ではないだろうが、これをわざわざ研究している人がこのドーパミンコンテンツに溢れている時代に存在するともあまり思えない。
目まぐるしく変わりゆくこの時代、小宅城跡が取り壊される前に早くの訪問をと急いでの訪問だったものの、知識としてのルーツを辿るのであれば、もっと本腰を入れなくてはならないなと思った。
ルーツなんて知ったところでこうやって人に伝えて、なんかおもろいね、で終わるだけですけどね、私が歴史家になるわけもないし。